このコーナーでは、施工業者の声を通じて現場で遭遇する地盤汚染問題について解説します。登場するのは、ある建設会社の工事主任をしているA主任で、工事現場において地盤汚染に遭遇して、その調査、対策に関わっていきます。その中でA主任が所属する会社のB部長や、地質コンサルタントのC課長と協議し、指導を受けながら現場における問題をいろいろ解決していきます。
この劇場版地盤汚染遭遇物語を読んでいただく対象は、発注者の現場担当者、施工者の現場担当者を想定しています。反応をみて内容のレベルや解説を改訂していこうと考えています。
なお、ここでは法律の解釈がキーポイントとなることが多いですが、掲載している年月日における法律や条例に則して作成しています。実際に同様の問題が発生した場合には最新の法律や条例に従うのはもちろんのこと当該地の環境部署に相談して下さい。
以下に登場人物のプロフィールを示します。
(1) A主任(28才)
工事主任。専門書を読んで調べる習慣がないため(2) B部長にいつもぼろくそに言われる。
(2) B部長(50才)
工事主任A、コンサル課長Cとの掛け合いで大阪弁を駆使して話し膨らませていく。 法律の知識がある。また、インターネットを駆使して必要な情報(URL)を提供する。
(3) コンサルC課長(35才)
3者の中で結論を出す役割を果たす。調査関係はA主任、B部長より知識は上である。ボーリング調査だけでなく化学分析にも明るい。
(4) 発注者D係長(32才)
発注者側の現場担当者。
(5) バーチャル役所
工事主任A、部長B、コンサル課長Cの議論の中で、結論がでなかった時に指導してもらう場所。必ずしも決めつけた言い方はしない。場合によって結論は複数案を併記する。
最後に、書き言葉のうえでは大阪弁は読み取りにくいこと、かつ品位が落ちすぎることを考慮して、大阪弁が長く続かないよう工夫しています。関西関係の方からは批判を浴びそうですが、ご了承いただきますようお願いします。 |