土工構造物（切土・斜面安定施設、盛土、カルバートなど）や地盤は、降雨や地震などの自然外力の影響を大きく受け、他の土木構造物とは異なる設計・施工・維持管理上の課題を有しています。このような特性を踏まえた設計・施工の支援、降雨に対する通行規制基準の設定、定期点検・防災点検結果のデータベース化など、合理的な管理運営に向けた取り組みを支援しています。

平成27年に性能規定化された道路土工技術基準が国土交通省から発出されました。一方、斜面安定施設、のり面保護施設、軟弱地盤対策、各種改良土、補強土・擁壁など、様々な技術・工法の開発が民間で進められています。有識者・専門家による技術検討委員会を設け、最新の知見に基づき、技術基準が規定する性能に適合した設計・施工法をとりまとめることで、新たな技術・工法の普及を支援しています。

土工構造物には、改良材、補強材、強化材など様々な資材が用いられており、性能や耐久性の向上を目的に新たな資材の開発がされています。これらについて、用いられる構造形式、地形、地質や気象などの様々な条件を模した性能評価試験を実施し、その適性と長期にわたる性能の保持について評価・証明しています。