(一財)土木研究センター/開発技術の紹介/管渠拡大更新工法

 

管渠拡大更新工法

 

管渠更新工法「パイプリニューアルシステム」が開発された


 戦後急速に整備された下水道管渠は、耐用年数(経年変化、劣化)を迎えている施設、また急速な都市化の進展により、流量が増加し処理能力が不足している施設などが増加してきていることから合理的な補修、更新(拡径含む)手法の整備と開発が求められております。現在、これらの維持、更新に対して反転ライニング工法、挿入管工法など各種の管渠更生技術が開発され使用されております。しかしながら流量が増加し、処理能力が不足している管渠の補修、更新に当たっては拡径が必要となります。このような背景のもとに、財団法人土木研究センターでは民間企業との共同研究により下水道を供用しながら老朽化した管渠を除去し、より大きいサイズの新しい管渠を敷設する管渠更新工法を開発しました。開発に当たっては技術検討委員会を設立し、福井経一委員長を初めとする各委員の指導のもとに、平成10年度には実験機を製作し各種実験を行い、平成11年度には実用機を開発し、施工実験によりその性能を検証しました。

 

●実用機による実証実験

 パイプリニューアルシステムの性能は、実現場を想定した実験ヤードでの施工実験で実証されました。

 

 

●パイプリニューアルシステムの特徴

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既設管を取り壊しながら非開削で同位置に更新管を埋設できます。

更新管は1〜2サイズ大きく拡径できます。

供用水量を100%供用しながら更新できます。

取付管を非開削で更新できます。

計画勾配に修正して更新管を埋設できます。

 

●適用箇所

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急速な人口増加や工場・ビル等の過密化により計画流下量の見直しが必要となった地域

住宅地等の急速な開発により、集水面積が広がり、雨水流下量が増大した地域

工場等で設備の増設により、排水能力の増大が必要となった工場地内

 


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