(一財)土木研究センター/開発技術の紹介/FRP橋梁

 

FRP橋梁

 

●連絡歩道橋の概要

 本橋は伊計平良川線ロードパーク整備事業の一環として建設されたものであり、道路の両側に設けられた展望塔を結ぶ横断歩道橋です。伊計平良川線は海中道路と呼ばれるように周りを海に囲まれ、腐食環境の厳しい所です。本橋は、本格的な橋梁としては国内ではじめての試みとして、腐食に強い材料である繊維強化プラスチック:FRP(Fiber Reinforced Plastic)を主要部材に使用しています。

 

事業主体

沖縄県土木建築部中部土木事務所

道路規格

第4種第1級の道路を横断する横断歩道橋

形  式

2径間連続FRP桁橋

橋  長

37.760m

支間割

19.677m+17.223m

有効幅員

3.5m

斜角

90°00’00”

活荷重

(主桁) 350kgf/m2

(床組・床版)500kgf/m2

FRP使用数量

19.4t

設計

(一財)土木研究センター

施工

石川島播磨重工業(株)

 

 

 (一財)土木研究センターは、事業主である沖縄県から委託を受け、本橋の技術的検討および設計を実施しました。本業務の遂行に当たっては、「伊計平良川ロードパーク連絡歩道橋委員会」(委員長:岡原美知夫 建設省土木研究所構造橋梁部部長)が設けられ、審議・評価を行いました。

 

●FRPとは

 FRPは繊維と樹脂で構成される複合材料で、異なる素材の組み合わせによって単独の素材では得られない性能が得られます。素材の組み合わせは種々ありますが、本橋では、繊維にガラス繊維、樹脂にはビニルエステル樹脂を採用し、また表面には、ゲルコートと呼ばれる被覆層を設け、耐久性の向上を図っています(下図)。

 

 

 


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