(一財)土木研究センター/開発技術の紹介/脱水促進工法を利用した高含水浚渫土の処理技術

 

脱水促進工法を利用した高含水浚渫土の処理技術

 

●概要

 湖沼や河川・海域などに堆積している高含水泥土の処理方法として、長時間にわたって自然脱水を行う方法が一般的です。しかし、自然脱水だけでは脱水が進まず、その利用にあたっては施工上の工夫や土質改良などの処理を必要としています。本工法は高含水泥土をスラリー輸送する際に、脱水促進剤を排砂管内に注入することにより浚渫した泥土を全層にわたり脱水を促進するので、泥面の露出が早くなり天日乾燥により土性が改善され浚渫泥土が土として有効利用を図るものであります。

 

●メカニズム

 

●技術開発の経緯

 当技術の開発は、一般財団法人土木研究センターで得られた要素技術を具現化するため公募された会員により平成9年度より推進しております。開発にあたっては、以下の点に留意しました。
 ・使用する材料は自然環境に無害なものであること
 ・脱水される水質は環境基準を満足すること
 ・コストは在来工法に比べ安価なものであり、総合的なコスト縮減が図れるものであること
 平成10年度は建設省のご協力により霞ヶ浦にてフィールド実験を実施し、この成果により平成11年度には浚渫工事に当技術が採用されております。また、この経過については委員会でご審議頂いております。

 

●施行フロー

 

フィールド実験結果概要

 

●処理土脱水過程

 

●施行状況

 


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