<抄録> > 崩落土砂などの地すべり地末端の堆積物は、地すべり被害の拡大を抑えている可能性がある。そのため、救助や応急対策に伴う堆積物除去作業は、計測機器などを用いて監視をしながら安全に実施する必要がある。また、二次災害の恐れから、監視そのものも斜面に立入らず遠隔から安全に行う必要がある。 このような監視手法としてノンプリズム型のトータルステーションを用いた計測方法があるが、対象斜面にターゲットが設置されないため、ターゲットがある場合に比して計測精度が劣るとともにデータの客観性に問題がある。 このようなことから、筆者らは、遠隔から斜面に設置できるターゲットとその設置方法を開発し、より精度よく遠隔から安全にモニタリングする手法を考案した。 |