(財)土木研究センター/お知らせのページ(98年7月)

  
年間優秀博士論文賞を受賞
風土工学の構築と確立に前田工学賞
竹林征三 財団法人土木研究センター風土工学研究所長

 

賞状 財団法人前田記念工学振興財団は、平成9年度の「前田工学賞−年間優秀博士論文賞−」の受賞表彰式を6月9日に霞が関ビルの霞が関東京会館「ゴールドスタールーム」で行った。「前田工学賞」は、土木、建築の分野の工学に関する学術研究において著しい成果を挙げた研究者を過去3年に博士の学位を取得した応募者の中から両分野で毎年各一人顕彰するものである。今年度は5回目の表彰となり、土木分野では、財団法人土木研究センター風土工学研究所長の竹林征三の工学博士論文「風土資産を活かしたダム・堰及び水源地のデザイン計画に関する研究」が受賞することとなった。なお、建築分野に関しては該当者なしとなった。竹林所長は、建設省の琵琶湖工事事務所長、甲府工事事務所長、土木研究所ダム部長、環境部長、地質官等を歴任する間、土木事業がその地の風土文化形成に大きく影響する事例を多く経験し、土木事業が良好風土形成に資するための方法論の体系化に取り組み始めた。その中で、土木施設のデザイン計画に感性工学や風土分析の手法等を取り入れると共に、建設環境技術の体系化の研究に取り組み、その延長線上で新しい工学ジャンルとして「風土工学」の理論体系を構築、確立し、学位論文として取りまとめ、1996年11月博士の学位を取得した。
 なお、竹林所長の「風土工学」の確立については、今年の4月に第1回の科学技術普及啓発功績者として科学技術庁長官賞が授与され、風土工学研究所におけるその普及と啓発活動が高く評価されている。今後、各種の土木事業のプロジェクトにおいてこの風土工学理論を適用することにより地域づくりに大きく寄与することが期待されている。

 

■ 関係図書 ■

 

「風土工学序説」(竹林 征三) 技報堂出版 1997.8

「風土工学事始」(竹林 征三) 土木学会山梨会 1997.12

「建設環境」改訂版(竹林 征三) 技術士を目指して(建設部門)第11巻 山海堂 1998.5

「実務者のための建設環境技術」(竹林 征三) 山海堂 1995.7

「甲斐路と富士川 −川を守り、道を拓く−」(竹林 征三) 土木学会山梨会 1995.10

「ダムのはなし」(竹林 征三) 技報堂出版 1996.2

「湖水の文化史」シリーズ全5巻(竹林 征三) 山海堂 1997. 5

「東洋の知恵の環境学 −環境と風土を考える新しい視点−」(竹林 征三) ビジネス社 1998.5

「景観十年 風景百年 風土千年」(佐佐木 綱、巻上 安爾、竹林 征三、神尾 登喜子、廣川 勝美)
   蒼洋社 1997.11

「自然になじむ山岳道路」(国土開発技術研究センター) 山海堂 1996.11

「ダム・堰と湖水の景観」(廣瀬利雄・竹林 征三) 山海堂 1994.11

 


   

民間開発建設技術審査・証明事業終了課題

 

 土木研究センターが、昭和62年11月26日付け建設省告示第1451号により建設大臣より認定を受けて行っている「土木材料技術・技術審査証明事業」については、下記課題について審査証明を終了しました。

 

(1)

課題名

近接施工を可能にした土留め鋼材「SM−Jパイル」

1)依頼者

住友金属工業株式会社

2)技術の概要

「SM−Jパイル」は、土木建築の仮設土留め工事や河川・下水道の護岸整備に用いるための土留め鋼材である。左右非対称な継手を有し、両フランジにウェブと平行な平坦部を設けた形状としていることにより、近接施工、継手効率100%、広幅化による施工の効率化等多機能化をはかった熱間圧延鋼材である。

3)審査項目

1)施工性 2)力学特性 3)継手強度特性 4)品質の安定化

4)証明書

平成10年2月4日付け「技審証第0911号」

5)連絡先

住友金属工業株式会社 建設技術部
TEL.03-3282-6274

 


刊行物のご案内

 本マニュアルは、建設省総合開発プロジェクト「建設副産物の発生抑制・再生利用技術の開発」(副産物総プロ)の成果として、建設発生土利用における技術的な基準・標準をとりまとめたものです。国・地方公共団体・コンサルタント・設計・施工業者の皆様に積極的に活用され、建設発生土のリサイクルが益々向上することを期待して書かれたものです。

 

「建設発生土利用技術マニュアル」(第2版)

監修 建設省大臣官房技術調査室

発行 財団法人 土木研究センター

体 裁

A5版    158頁

価 格

3,000円(税込) (送料310円)

 

「発生土利用促進のための改良工法マニュアル」

監修 建設省大臣官房技術調査室

発行 財団法人 土木研究センター

体 裁

A4版    193頁

価 格

4,200円(税込) (送料340円)

 
 

上記刊行物及びコピーの問合わせ・購入申込先
〒300-2624つくば市西沢2-2 (財)土木研究センター出版編集部
TEL 0298-64-2521 FAX 0298-64-2515


外部刊行物の紹介

地球にやさしい仏教の哲学!! 錯綜した環境問題を解くカギを求めて 日本独自の保全・保護・創生を説く。

−環境と風土を考える新しい視点−
東洋の知恵の環境学

(財)土木研究センター 風土工学研究所長 工学博士 竹林征三 著

ビジネス社刊 定価2,100円(税込)

 

…………………………………………………主 要 目 次………………………………………………

 

第1章 自然について

第6章 八正道の環境学

  

1 「Nature」は自然にあらず

 

  

1 正しい環境観・自然観

2 東洋と西洋の自然観・環境観

2 環境事象に対する正しい論理展開

第2章 環境問題認識の構造

3 適切な分類と正確な言葉の概念

1 環境問題の主体

4 自然の恵みに感謝

2 環境問題の構造・枠組

5 環境適正化への規律と制度

3 環境問題の三つの側面

6 正しい目標の設定

第3章 環境学の体系化

7 正しい情報の蓄積

1 環境学の基本フレーム

8 共同取り組みと環境評価

2 環境学の真理探究・推測法

第7章 知・敬・馴の環境道

3 環境問題の本質

1 知・敬・馴と水五訓

4 環境事象の因果の法則

2 知・敬・馴と大地五訓

5 環境事象の認知システム

3 知・敬・馴と大気五訓

第4章 環境十法則

4 知・敬・馴と生類五訓

1 華厳宗と四法界

第8章 まとめ−環境と土木技術の役割

2 十玄門の環境システム

1 土木工学と技術のアナロジー

3 環境五訓

2 環境保全の努力に応えてくれる日本の自然

第5章 環境問題解決へのシステム構築

3 環境学のリーダーとしての取り組みが求め
  られている

1 環境問題の対処法

2 環境問題解決へのシステム構築

 

申し込みは必ず下記のビジネス社に直接お願い致します。
〒162-0818 東京都新宿区築地町6(北星ビル)(株)ビジネス社 TEL 03-5261-7385 FAX 03-3235-5547

 

キリトリ線

財団法人 土木研究センター 紹介用図書注文票

 

○必要事項をお書き込みのうえ、郵送またはFAXにて、ビジネス社宛に直接お送り下さった場合には下記の価格となります。

 

 
 

東洋の智恵の環境学 (土建センター紹介価格1,990円 税・送料込)

 
 

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送本先 〒  

(ご自宅・お勤め先)

 
 
  

 自宅か、お勤め先に○をお付けください。お勤め先の場合、名称、所属部署もご記入ください。
 
 必要書類  見積書  通/ 納品書  通/ 請求書  通

 


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<お問い合わせ先>

財団法人土木研究センター技術研究所

〒300-26 つくば市西沢2−2

TEL 0298-64-2521 FAX 0298-64-2515

担 当 木 本 正 子

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  土木技術資料 目次  

5月号(生態環境特集)

 

題名
研究室名
著者名

グラビア

生態保全技術の向上を目指して

環境技術総括研究官・河川環境・交通環境・緑化生態

寺本和子・皆川朋子・小根山裕之・木部直美

 

新しい基準・指針

植物性残材の堆肥化の手引

緑化生態保全技術研究官

田中隆

2

技術情報

横方向ロッド載荷試験(SLLT)による軟質岩盤の簡易変形試験

フィルダム

豊田光雄・吉田等

4

建設技術Q&A

即設ダムの改造にあたっての技術的課題について

ダム構造

永山功

6

研究コラム

コンクリートのひび割れはなくせないか

コンクリート

田中良樹 

8

ワールド

オランダにおける湖沼水質管理の取り組み

環境計画

寺川陽

10

ワールド

米国における建設マネージメント事情

建設マネージメント

大野匡裕

12

ニュース

英国の洪水防御・水資源管理行政に関するワークショップ開催される

都市河川

井上智夫

13

施設紹介

鉱物微小領域分析装置

地質

品川俊介

14

研究テーマ紹介

積算実績データーベースシステムの構築と活用

建設システム課

澤田敦則

15

研究テーマ紹介

移設可能で簡易な下水処理施設に関する調査

三次処理

小越眞政司

16

論説

生態保全技術をめぐって

環境技術総括研究官

寺本和子

18

特集報文

鳥類を対象にした調整池のビオトープ整備

河川環境

柳田努・島谷幸広・渡辺昭彦・渡辺裕二・森口智幸 

20

特集報文

生物の保全に対する人の評価

緑化生態

田中隆・日置佳之・舟久保敏

26

特集報文

生態系ネットワークの計画手順に関する一考察−特に道路整備の視点から−

交通環境

大西博文・上坂克巳・小根山裕之・川上篤史・小菅敏裕

32

特集報文

SD法を用いたダム湖景観の評価の試み

環境計画

舟橋弥生・池田尚子・寺川陽・並河良治

38

特集報文

生物環境からの下水処理放流水・再利用水の評価

水質

松原正明・原田新・田中宏明

44

特集報文

ダム貯水池法面の緑化対策

水工水資源

角哲也・村岡敬子。柏井条介

50

特集報文

海岸植生と砂浜の地形変化

海岸

加藤史訓・佐藤慎司

56

一般報文

CVM(仮想金銭化法)を用いた環境施設帯の経済評価

環境計画

畑原隆司・並河良治・寺河陽

62

6月号(土砂災害対策特集)

 

題名
研究室名
著者名

グラビア

平成9年に発生した土砂災害とその特徴

地すべり

富田陽子

 

ワールド

フランス国立中央研究所およびパリ下水道工事現場を報告視察して

先端技術開発研究官

高島一彦

2

ワールド

米国における最近の下水道問題

下水

笹部薫

4

ワールド

第4回地盤工学 における事例研究に関する国際会議に参加して

フィルダム

岩下友也

6

研究テーマ紹介 

建設CALSにおける施工・管理段階の情報活用方策

機械

吉田正・服部達也

7

技術情報

道路の整備効について

道路

畠中秀人

8

ニュース

免震地下構造物の模型振動台実験の公開

耐震

運上茂樹

10

研究コラム

都市内移動と情報利用(アンケート調査)

交通安全

高宮進

12

建設技術Q&A

電子メールを活用するときの留意点

施工

青山憲明・光橋司

14

建設技術Q&A

トンネ履行に発生するひびわれについて

トンネル

真下秀人 

16

論説

土砂災害データの収集について

砂防部長

吉松弘行

18

特集報文

AEを用いたしらす斜面の崩壊予知

急傾斜地崩壊

門間敬一・海老原和重・吉松弘行

20

特集報文

地震による斜面崩壊の危険度評価

急傾斜地崩壊

小嶋伸一・門間敬一

26

特集報文

不飽和砂質土の強度特性に関する検討−土質特性を考慮した斜面安定評価の研究−

急傾斜地崩壊

海老原和重・笹原克夫・門間敬一

32

特集報文

地すべり深層崩壊に起因した土石流の実態

砂防

山田孝・南哲行・水野秀明・石田哲也

38

特集報文

土石流に対する警戒避難の認識 

砂防

南哲行・千田容嗣

44

一般報文

2層式鉄筋コンクリートラーメン橋脚の面内方向の地震応答特性と耐震設計法の提案

耐震

運上茂樹・寺山徹・田崎賢治

50

一般報文

自然を活かした川づくりによるCO2排出量の削減

河川環境

島谷幸宏・小野和憲・萱場祐一

56

一般報文

下水処理システムにおけるりん、カリウム及びマグネシウムの挙動とその回収

三次処理

古澤正宏・竹廣喜一郎・古栃裕規・鈴木穣

62

7月号(材料・施工特集)

 

題名
著者所属
著者名

グラビア

堤防を断層撮影する

土質研究室

三木博史 古田光弘

 

新しい基準・指針

「逆浸透膜による高度処理法技術資料」の刊行

三次処研究室

古澤正宏 鈴木穣

2

建設技術Q&A

気候変動が日本の降水量に及ぼす影響

水文研究室

深見和彦

4

建設技術Q&A

湖沼低泥からの栄養塩溶出メカニズムについて

環境計画研究室

福渡隆

6

建設技術Q&A

地下河川を計画・設計する際の水理的課題について

都市河川研究室

小林裕明

8

ワールド

ドイツにおける都市ゴミと下水汚泥の混焼く

汚泥研究室

尾崎正明

10

ワールド

米国におけるグレーチング床版を用いた橋梁の調査

橋梁計画官

西谷雅弘

12

ニュース

第9回REAAA総会

舗装研究室

池田拓哉

14

研究テーマ紹介

国土の血流図「土砂版」を作る

河川研究室

藤田光一

15

研究テーマ紹介

事故位置データ入力システムの開発

交通安全研究室

鹿野島秀行

16

論説

アジア諸国との連帯

土木研究所次長

山川朝生

18

特集報文

再生骨材の品質管理方法の提案

コンクリート研究室

加藤俊二 河野広隆

20

特集報文

凍結融解条件がコンクリートの耐久性評価に及ぼす影響

ダム構造研究室

永山功 渡辺和夫 西澤賢太郎

26

特集報文

フィルダム遮水材料の締固めおよびパイピング特性

フィルダム研究室

吉田等 山口嘉一 今林豊 

32

特集報文

供用劣後のアスファルト性状と促進劣化試験の適用性

化学研究室

立石大作 新田弘之 佐々木厳 坂本浩行

38

特集報文

地下構造物の免震構造に適用する免震材料の物性とその施工法

耐震研究室

運上茂樹 星隈順一 長屋和宏 村井和彦

44

特集報文

剛性を有する壁面をもつジオテキスタル補強土壁の変形挙動

施工研究室

塚田幸広 宮武裕昭 落合良隆 

50

特集報文

災害復旧作業における遠隔操作建設機械の活用方法

機械研究室

朝倉義博 吉田正 柳原英夫

56

一般報文

活断層起源の線状横様の認定方法 −鞍部と地形境界線に着目した空中写真判読より−

地質研究室

黒木貴一 品川俊介

62


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