令和6年度下期における「なぎさ総研」の研究成果
   

 令和6年度下期には,恒例となっているJICA沖縄研修を11月27日〜12月18日に行いました.この研修は,「持続性の高い海岸保全対策」の習得を目指したもので,この研修には,Bangladesh, Fiji, Indonesia, Marshall Islandsから各1名,Maldivesから3名, Philippineから5名,合計で12名が参加しました.沖縄本島,宮古島で実地研修を行うとともに,静岡県の安倍川流域と静岡・清水海岸,さらには養浜が行われている神奈川県茅ヶ崎海岸を訪れ,実物を見学しながら幅広いdiscussionを行いました.さらに研修効果を高めるために,6海岸での研修中の観察結果をまとめ,各研修員に送付することによる事後研修も行いました.
 この間,2024年10月から2025年3月まで(令和6年の下半期)には,次の27件の論文を出しました.海洋開発論文が11件,海岸工学論文が14件,土木技術資料と雑誌海岸がそれぞれ1件です.

 

[海洋開発]

1)

田村眞剛, 宇多高明, 野志保仁:風波作用下での平衡勾配概念を潮汐場へ応用した干潟平坦面の形成モデル,土木学会論文集(海洋開発),80巻18号,2024.論文ID: 24-18003, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18003
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18003

2)

倉上桃佳, 宇多高明, 野志保仁:波によるbeach rockの剥離・移動を考慮した地形変化予測モデル,土木学会論文集(海洋開発),80巻18号,2024.論文ID: 24-18004, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18004
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18004

3)

宇多高明, 木村恵一, 清水考幸, 皆川裕貴, 水野 静, 繁原俊弘:酒匂川河口デルタの変動と山王川河口部における浜幅の狭小化,土木学会論文集(海洋開発),80巻18号,2024.論文ID: 24-18005, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18005
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18005

4)

宇多高明, 工藤裕之, 村裕一, 辺見 聡:下新川海岸の下飯野(園家)地先での礫養浜の現地実験,土木学会論文集(海洋開発),80巻18号,2024.論文ID: 24-18006, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18006
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18006

5)

中田祐希, 宇多高明, 野志保仁:斜め入射波作用下での河口部地形変化予測と河口導流堤の効果検討,土木学会論文集(海洋開発),80巻18号,2024.論文ID: 24-18007, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18007
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18007

6)

宇多高明, 高橋幸一, 大木康弘, 横田拓也, 高橋紘一朗:BGモデルによるT1919号時の湯河原海岸の侵食とその後の砂浜回復計算,土木学会論文集(海洋開発),80巻18号,2024.論文ID: 24-18008, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18008
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18008

7)

宇多高明, 伊達文美, 五十嵐竜行:座間味・阿嘉島間の水道に位置する嘉比・安慶名敷島における砂州変動の観察,土木学会論文集(海洋開発),80巻18号,2024.論文ID: 24-18011, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18011
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18011

8)

宇多高明, 柴田光彦, 大木康弘, 村田昌樹:防波堤端部からの回折波による地形変化とその対策検討-阿字ヶ浦の例-,土木学会論文集(海洋開発),80巻18号,2024.論文ID: 24-18012, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18012
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18012

9)

市川真吾, 宇多高明, 徳永正吾, 宮川晃希:Inlet開削に伴う周辺海岸での侵食 -MaldivesのMeedhoo島北岸の例,土木学会論文集(海洋開発),80巻18号,2024.論文ID: 24-18013, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18013
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18013

10)

宇多高明, 住田哲章, 内山翔太, 五十嵐竜行, 村田昌樹:BGモデルによる清水海岸におけるsand bodyの移動促進策の検討,土木学会論文集(海洋開発),80巻18号,2024.論文ID: 24-18014, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18014
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18014

11)

宇多高明, 渡邊一政, 長谷川準三, 小野能康, 五十嵐竜行, 横田拓也:盛り土養浜時の浜崖形成を避けつつ自然海浜を回復する手法,土木学会論文集(海洋開発),80巻18号,2024.論文ID: 24-18015, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18015
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-18015

 

[海岸工学]

1)

横田拓也, 宇多高明, 野志保仁:礫層下での岩盤の存在により生じる礫浜の不安定化時の地形変化予測,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17114, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17114
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17114

2)

宇多高明, 近藤俊彦, 小野能康, 横田拓也, 野志保仁, 五十嵐竜行:汀線付近の岩盤層による戻り流れ効果を考慮した海浜変形と砂浜の回復過程の再現計算,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17115, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17115
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17115

3)

宇多高明, 長谷川準三, 渡邊一政, 小野能康, 横田拓也, 五十嵐竜行:指定区域での連続養浜手法の提案と茅ヶ崎海岸菱沼地区での効果検討,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17116, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17116
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17116

4)

宇多高明, 住田哲章, 内山翔太, 五十嵐竜行, 村田昌樹:BGモデルによる静岡・清水海岸の広域地形変化計算,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17117, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17117
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17117

5)

島田 良, 石川仁憲, 宇多高明:画像解析を用いた波の遡上高のモニタリングによる汀線近傍の縦断形変化の推定,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17124, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17124
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17124

6)

宇多高明, 近藤俊彦, 小野能康, 横田拓也, 五十嵐竜行, 野志保仁:七里ヶ浜の東端を区切る稲村ケ崎周辺の漂砂機構,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17131, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17131
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17131

7)

宇多高明, 相川広将, 五十嵐竜行, 野志保仁, 伊達文美:卓越波向の変化による来間島長間浜と与那覇湾口砂嘴の大変形,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17132, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17132
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17132

8)

宇多高明, 梅原 裕, 杉本直弥, 竹内由衣:漂砂バランスの崩れに起因する清水海岸4号消波堤北側での侵食の実態,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17134, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17134
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17134

9)

宇多高明, 森 智弘, 宮川晃希, 市川 吾, 大中 晋:偏東風の作用を受けるJava島北部Indramayu西部の海岸侵食,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17135, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17135
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17135

10)

宇多高明, 三波俊郎:サンゴ洲島におけるinlet閉鎖に伴う地形変化,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17136, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17136
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17136

11)

市川真吾, 宇多高明, 徳永正吾, 大中 晋, 森 智弘:MaldivesのFonadhoo島南部でのリーフからの間欠的砂供給による海浜変形,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17137, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17137
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17137

12)

工藤裕之, 宇多高明, 村裕一, 堀口敬洋:下新川海岸の荒俣・生地地先での深海への土砂流出の定量評価,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17152, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17152
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17152

13)

宇多高明, 梅原 裕, 杉本直弥, 竹内由衣, 石橋さくら:清水海岸の4, 5号ヘッドランド付近での養浜時地形変化の観測,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17155, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17155
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17155

14)

宇多高明, 安達優介, 柴田光彦, 大木康弘, 星上幸良, 高橋紘一朗:UAV測量と定点カメラを組み合わせた手法による養浜砂流出観測,土木学会論文集(海岸工学),80巻17号,2024.論文ID: 24-17164, DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17164
DOI https://doi.org/10.2208/jscejj.24-17164
 

[土木技術資料]

1)

宇多高明:基礎データ不足の海岸で現地調査によりいかに有効な情報を得るか?,土木技術資料,Vol.66-12,pp.56-59,2024.

 

[雑誌海岸]

1)

宇多高明:深浅図から地形特性をどう読み解くか?,海岸,Vol.61, pp.39-42, 2025.



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