令和3年度下期における「なぎさ総研」の研究成果
   

令和3年度下期にはコロナの第6波により数多くの人々が感染しました.幸い筆者は感染することなく,今まで通り仕事を進めてきました.2021年9月から2022年3月までの下半期に発表した論文は,次の19件でした.海岸工学が14件,諸論文が2件(英文),土木学会誌,土木技術資料,雑誌海岸がそれぞれ1件です.なお,前回までにお知らせしたように,「Beaches in Okinawa and Recent Changes, Second Edition」の第二版を上期に出版し,土木研究センターより定価8000円(消費税別)で配布していますが,その後,この本の概要説明(英文)だけでなく,本に含まれた20海岸を再び訪れ,UAV(ドローン)映像や現地状況を示すビデオ映像を撮影しました.また,UAV映像から何枚かの斜め写真を切り出し,それらの説明(英文)も加えるとともに,サンゴ礁海岸との対比のために神奈川県の茅ヶ崎海岸と安倍川流域〜静岡・清水海岸の調査結果も加えた包括的な映像library(英文)を作成しました.

 

[海洋工学]

1)

宇多高明, 内藤慎也, 袴田充哉, 八木裕子:東部遠州灘海岸の地形変化に及ぼす飛砂の影響,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_421-I_426,2021.

2)

宇多高明, 田村貴久, 小金宏秋, 横田拓也, 芹沢真澄, 大谷靖郎:飛砂を考慮したBGモデルによる片瀬西浜の侵食機構の解明と対策検討,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_427-I_432,2021.

3)

横田拓也, 小林昭男, 宇多高明, 野志保仁, 芹沢真澄:波による漂砂と飛砂を同時に考慮した混合粒径海浜の変化予測モデル,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_433-I_438,2021.

4)

宇多高明, 古波蔵 健, 永田 満, 五十嵐竜行:沖縄名護市の東江海岸の海浜変形の再現計算,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_451-I_456,2021.

5)

宇多高明, 五十嵐竜行, 居波智也, 櫻田哲生:沼川第二放水路の函体内堆砂の軽減に関する移動床模型実験,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_457-I_462,2021.

6)

宇多高明, 大石一貴, 藤原健史, 河原崎 武, 三波俊郎:三保松原砂嘴先端部での沖向き流出土砂量と沿岸漂砂量の相対比較,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_463-I_468,2021.

7)

宇多高明, 宮原志帆, 芹沢真澄:High-angle Wave Instabilityによる湖岸砂州の発達,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_475-I_480,2021.

8)

宇多高明, 小嶋崇央, 住谷廸夫, 大木康弘, 三波俊郎:茨城県北部大津漁港〜高戸鼻間で進む広域海浜変形,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_481-I_486,2021.

9)

宇多高明, 星上幸良, 五十嵐竜行, 野志保仁:セットバック型に改良された沼川第二放水路の現地放水実験,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_487-I_492,2021.

10)

宇多高明, 吉岡 敦, 佐々木常光, 藤谷匡哲, 芹沢真澄, 大谷靖郎:横須賀海岸秋谷(大崩浜田)地区における礫養浜の効果と課題,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_595-I_600,2021.

11)

宇多高明, 内藤慎也, 袴田充哉, 八木裕子:粗粒材養浜後の浜松篠原海岸の海浜変形の実態,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_601-I_606,2021.

12)

石川仁憲, 宇多高明, 田村貴久, 小金宏秋, 芹沢真澄, 宮原志帆:高波浪直後とその後の回復過程における地形変化の再現計算,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_619-I_624,2021.

13)

宇多高明, 大石一貴, 藤原健史, 河原崎 武, 芹沢真澄:清水海岸の新型突堤周辺の海浜変形予測,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_643-I_648,2021.

14)

宇多高明, 田村貴久, 小金 秋, 石川仁憲, 芹沢真澄, 大谷靖郎:茅ヶ崎海岸菱沼地区の侵食とその再現計算,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.77,No.2,pp.I_649-I_654,2021.

 

[諸論文]

1)

Uda, T. and Serizawa, M. 2022. Development of a Sand Spit Offshore of Groin Under High-Angle Wave Condition. In: Earth and its Atmosphere: 2nd Edition. Hyderabad, India: Vide Leaf.

2)

Uda, T. and Noshi, Y. 2022. Recent shoreline changes due to high-angle wave instability along the East coast of Lingayen Gulf in the Philippines. In: Earth and its Atmosphere: 2nd Edition. Hyderabad, India: Vide Leaf.

 

[土木学会誌]

1)

宇多高明:自然に近い砂浜をつくるにはどうしたらよいか?, 土木学会誌,Vol.107, No.2,pp.52-53,2022.
 

[土木技術資料]

1)

宇多高明,大谷靖郎,佐々木常光:波の遮蔽構造物建設に起因する海浜変形を探る〜神奈川県初声漁港の例〜,土木技術資料,Vol.64-3,pp.52-55,2022.

 

[雑誌海岸]

1)

宇多高明:沖縄安冨祖海岸に見る浜幅の狭い場所での越波と護岸の被災, 海岸, Vol.58, pp.58-61, 2021.



「なぎさ総研」の研究成果へ戻る

 

トップページへ戻る