令和2年度下期における「なぎさ総研」の研究成果
   

令和2年度においてもコロナウイルスの感染拡大が続き,不安で,かつ先の見えない日々が続いてきました.この間も今まで通り淡々と仕事を進めています.2020年9月から2021年3月までの下半期に発表した論文は次の22件でした.ICCEが4件,海岸工学が14件,諸論文が2件(うち1件は英文),土木技術資料,雑誌海岸がそれぞれ1件です.なお,前回までにお知らせしたように,BGモデル(Bagnold概念に基づく3次元海浜変形モデル)については2018年12月INTEC社から「Morphodynamic model for predicting beach changes based on Bagnold’s concept and its applications」と題して出版しております.その内容は,ホームページ
https://www.intechopen.com/books/morphodynamic-model-for-predicting-beach-changes-based-on-bagnold-s-concept-and-its-applications
でdownloadできます.また,
Uda, T. 2019. Beaches in Okinawa and Recent Changes, Public Works Research Center, Tokyo, 354 p
はJICA研修で沖縄本島と宮古島での海岸調査結果を一冊に取りまとめたものですが,これについては土木研究センターより購入ができます.

 

[ICCE]

1)

Ishikawa, T., Uda, T., Hosokawa, J., and San-nami, T. 2020. Recovery of sandy beach after typhoon waves – case study on Chigasaki coast, papers.42, No. 36v (2020).
https://doi.org/10.9753/icce.v36v.papers.42

2)

Uda, T., Ohashi, Y., San-nami, T., Kainuma, S., and Ishikawa, T. 2020. Topographic response to extension of an oblique traning jetty at Imagire-guchi tidal inlet, papers.47, No. 36v (2020).
https://doi.org/10.9753/icce.v36v.papers.47

3)

Kobayashi, A., Uda, T., Yokota, Y., Noshi, Y., and Nishimura, K. 2020. Formation of cuspate foreland behind an island under waves incident from two oppposing directions, papers.48, No. 36v (2020)
https://doi.org/10.9753/icce.v36v.papers.48

4)

Yokota, T., Kobayashi, A., Uda, T., Serizawa, M., Noshi, Y., and Katsuki, A. 2020. Model for predicting 3-D beach changes under compound actions of waves and wind, papers.49, No. 36v (2020).
https://doi.org/10.9753/icce.v36v.papers.49

 

[海洋工学]

1)

宇多高明, 川又雅史, 菊地正悟, 大谷靖郎, 中村明日人:鹿島灘に面した柏熊海岸の自然海浜部での離岸流観測,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_73-I_78,2020.

2)

宇多高明, 川又雅史, 菊地正悟, 大谷靖郎, 三波俊郎:大洗港から鹿島港間の汀線変化と沿岸漂砂量の変遷,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_457-I_462,2020.

3)

梅田天斗, 宇多高明, 小林昭男, 野志保仁:侵食による新島羽伏浦海岸の崖地の後退とその再現計算,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_463-I_468,2020.

4)

横田拓也, 宇多高明, 小林昭男, 星上幸良, 勝木厚成, 野志保仁:飛砂も考慮した遠州灘海岸の地形変化予測,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_469-I_474,2020.

5)

目野玄也, 小林昭男, 宇多高明, 野志保仁:Deep-learningを用いた海浜変形診断システム,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_481-I_486,2020.

6)

宇多高明, 菊地正悟, 川又雅史, 大谷靖郎, 芹沢真澄:鹿島灘海岸の長期海浜変形予測,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_511-I_516,2020.

7)

渡部未樹久, 宇多高明, 小林昭男, 野志保仁:平坦な干潟とリーフ縁辺部での安定した海浜縦断形の形成,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_523-I_528,2020.

8)

宇多高明, 貝沼征嗣, 袴田充哉, 八木裕子:通常と逆向きに発達した沿岸漂砂による竜洋海岸の侵食,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_541-I_546,2020.

9)

石川仁憲, 宇多高明, 三波俊郎, 細川順一, 小金宏秋:高波浪時の急激な沖向漂砂と静穏時の緩やかな砂浜回復応答の実測,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_547-I_552,2020.

10)

菊地正悟, 川又雅史, 宇多高明, 大谷靖郎, 芹沢真澄:鹿島灘に面した鉾田海岸における侵食対策の検討,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_559-I_564,2020.

11)

大岡 朗, 鈴木 悟, 保竹真幸, 宇多高明, 五十嵐竜行:函体内堆砂が起きた状態での沼川新放水路の放水実験,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_607-I_612,2020.

12)

宇多高明, 芹沢真澄, 大中 晋, 市川真吾:High-angle wave条件下での突堤先端からの砂嘴発達と沿岸漂砂量の推定,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_631-I_636,2020.

13)

Uda, T., Pao, Chun-Hung, and Lin, Yu-Hsiang: Development of a sand spit and estimation of rate of longshore sand transport along Tainan coast,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_637-I_642,2020.

14)

大中 晋, 芹沢真澄, 宇多高明, 市川真吾, 森 智弘, 粟津裕太:サンゴ礁海岸における海面上昇による汀線後退量の簡易推定法と小島嶼国での影響検討,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.76,No.2,pp.I_1159-I_1164,2020.

 

[諸論文]

1)

宇多高明,古内 宏,井上巨樹,大橋忠司:涸沼北岸での養浜による植生帯復元の検討,霞ヶ浦研究会報,第20号,pp.47-53,2019.

2)

Uda, T. and Noshi, Y. 2021. Recent shoreline changes due to high-angle wave instability along the east coast of Lingayen Gulf in the Philippines, Geosciences 2021, 11, 144.
https://doi.org/10.3390/geosciences11030144

 

[土木技術資料]

1)

宇多高明,大中 晋:人為改変により発展途上国で進むサンゴ礁海岸の劣化,土木技術資料,Vol.63-1,pp.56-59,2021.
 

[雑誌海岸]

1)

宇多高明:ダイバーの歩行による汀線沖の微地形の視認と水難事故の防止, 海岸, Vol.57, pp.79-82, 2020.



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