令和2年度上期における「なぎさ総研」の研究成果
   

令和元年度末以降,コロナウイルスの感染拡大が続き,不安で,かつ先の見えない日々が続いています.不安な毎日が続く中でも今まで通り淡々と仕事を進めています.この間,2020年4月から2020年9月までの上半期に発表した論文は次のようです.海洋開発が14件,地形が1件,著作が1件,諸論文が1件,合計で17件(うち英文が1件)でした.なお前回までにお知らせしたように,BGモデル(Bagnold概念に基づく3次元海浜変形モデル)については2018年12月INTEC社から「Morphodynamic model for predicting beach changes based on Bagnold’s concept and its applications」と題して出版しております.その内容は,ホームページ

https://www.intechopen.com/books/morphodynamic-model-for-predicting-beach-changes-based-on-bagnold-s-concept-and-its-applications

を開くことにより無料でdownloadできます.また,

Uda, T. 2019. Beaches in Okinawa and Recent Changes, Public Works Research Center, Tokyo, 354 p.

はJICA研修で沖縄本島と宮古島での海岸調査結果を一冊に取りまとめたものですが,これについては土木研究センターより購入ができます.

 

[海洋開発]

1)

横田拓也, 宇多高明, 小林昭男, 星上幸良, 勝木厚成, 野志保仁:海岸砂丘群形成の実測と予測 -遠州灘に面した浜松篠原海岸の例-,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_240-I_245,2020.

2)

西村亜子, 小林昭男, 宇多高明, 野志保仁:岩盤上に載る礫浜の堆積侵食判定に係る礫層厚の閾値に関する実験,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_246-I_251,2020.

3)

高橋紘一朗, 岩田泰宏, 芹澤秀太, 半澤亮佑, 小林昭男, 宇多高明, 野志保仁:大磯北浜海岸における複数の堆砂垣の効果観測,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_252-I_257,2020.

4)

梅田天斗, 宇多高明, 小林昭男, 野志保仁:波向変動場における護岸周辺の地形変化予測,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_258-I_263,2020.

5)

宇多高明, 真栄里嘉孝, 照屋寛之, 古波蔵健, 五十嵐竜行:沖縄北谷町のアラハビーチの侵食と堆積,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_270-I_275,2020.

6)

房ア真人, 宇多高明, 大木康弘, 足利由紀子, 山守 巧:中津干潟に流入する舞手川での河口導流堤建設後の効果検証,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_276-I_281,2020.

7)

大塚友樹, 小嶋崇央, 宇多高明, 大木康弘:台風19号時の高波浪による高萩市赤浜海岸の護岸崩落,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_282-I_287,2020.

8)

宇多高明, 大谷靖郎, 大木康弘, 横田拓也:九十九里浜南部の一松海岸で繰り返される護岸の被災,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_288-I_293,2020.

9)

袴田充哉, 宇多高明, 貝沼征嗣:汀線と海浜断面積変化量を指標とした海岸堤防の被災限界,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_306-I_311,2020.

10)

宇多高明, 田村貴久, 大谷靖郎, 伊達文美, 小金宏秋:七里ヶ浜の侵食に伴う国道134号線の護岸の被災,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_312-I_317,2020.

11)

藤原健史, 大石一貴, 宇多高明:台風19号時の高波浪による清水海岸の侵食と越波被害,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_318-I_323,2020.

12)

宇多高明, 篠田松代, 大野文敬, 貝沼征嗣:竜洋海岸に隣接する磐田市鮫島地区(保安林区域)の侵食実態と今後の方策,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_324-I_329,2020.

13)

宇多高明, 高岡達也, 吉澤重男, 高橋幸一, 大谷靖郎, 吉岡 敦, 佐々木常光, 宮本雄一:2019年台風19号時の高波浪による国府津・前川海岸の越波被害と侵食,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_348-I_353,2020.

14)

大中 晋, 三波俊郎, 市川真吾, 粟津裕太, 森 智弘, 宇多高明:モルディブにおける海岸およびリーフの人為的改変の実態とその影響,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.76,No.2,pp.I_774-I_779,2020.
 

[地形]

1)

宇多高明:PhilippineのLingayen湾東岸での砂嘴群の発達,地形,Vol.41,pp.63-82,2020.

 

[著作]

1)

Uda, T., Miyahara, S., San-nami, T., and Serizawa, M. 2020. A long-term prediction of beach changes around river delta using contour-line-change model, pp. 63-87, Chap. 5 in Sedimentary Processes - Examples from Asia, Turkey and Nigeria, ed. by Gemma Aiello, IntechOpen.
http://mts.intechopen.com/articles/show/title/a-long-term-prediction-of-beach-changes-around-river-delta-using-contour-line-change-model
 

[諸論文]

1)

宇多高明:道路護岸の被災と海岸侵食 -国道134号線の例-,ベース設計資料,No.186,土木編(後),pp.39-42,2020.



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