平成28年度下期における「なぎさ総研」の研究成果
   

 2016年7月にTurkyで開催予定であったICCEはクーデターのため会議が延期されましたが,最終的には論文の印刷が行われることになり,現在7件の論文が印刷されつつあります.こうした中で,今期もまた様々な研究活動を行いました.2016年10月から2017年3月までの上半期に発表した論文や著作は次のようです.著作が1件,海岸工学が16件,諸論文と水工学論文集が各1件,土木技術資料が2件,合計で21件(うち英文が1件)でした.また,2010年に出版したJapan’s Beach Erosion に新たな工夫を加えた2nd editionが初版同様World Scientific社から発行されました.

   
  Uda, T. 2017. Japan's Beach Erosion - Reality and Future Measures, 2nd ed., World Scientific, Singapore, p. 530.
   
 なお,絶版となっていた下記の本をCD-R版として再発行したことは前回と同様です.

宇多高明:「海岸侵食の実態と解決策(CD-R版)」,山海堂,p.304,2004.

 

〔著作〕

1)

Uda, T. 2017. Japan's Beach Erosion - Reality and Future Measures, 2nd ed., World Scientific, Singapore, p. 530.

 

〔海岸工学〕

1)

宇多高明,石川仁憲,芹沢真澄,宮原志帆,石野 巧,鈴木 悟,岡本光永:セットバック型放水路の砂州フラッシュ機能の予測モデル,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_541-I_546,2016.

2)

橋本佳樹,小林昭男,宇多高明,野志保仁:砂浜干潟併存場において前浜と干潟面を分ける遷急線と汀線との斜交現象,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_559-I_564,2016.

3)

宇多高明,松浦健郎,大崎康弘,大木康弘,三波俊郎:大洗磯浜海岸の侵食と大洗水族館の護岸空洞化,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_643-I_648,2016.

4)

小林昭男,宇多高明,野志保仁,吉野貴之:礫と砂の含有率が異なる海浜の波浪応答に関する実験的研究,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_655-I_660,2016.

5)

貝沼征嗣,遠藤和正,榊原秀作,宇多高明,石川仁憲,三波俊郎:Tidal Inletの発達に伴う沿岸漂砂の不連続性に起因する下手海岸での急激な侵食,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_691-I_696,2016.

6)

貝沼征嗣,遠藤和正,榊原秀作,宇多高明,石川仁憲,三波俊郎:浜松篠原海岸の粗粒材養浜区域の沖合で進む大規模侵食,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_709-I_714,2016.

7)

宮原志帆,宇多高明,芹沢真澄:波向変動に対する尖角州先端部の応答機構,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_727-I_732,2016.

8)

芹沢真澄,宇多高明,宮原志帆:島による波の遮蔽を受ける場での尖角州の発達,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_733-I_738,2016.

9)

宇多高明,芹沢真澄,宮原志帆,伊達文美:四万十川河口部における砂嘴の発達とBGモデルによるその再現,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_733-I_738,2016.

10)

宇多高明,三波俊郎,高橋幸一,蛸 哲之,石川仁憲:土砂バランスの崩れにより進む海浜変形と今後の土砂管理-湘南海岸の例,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_751-I_756,2016.

11)

大木康弘,宇多高明,大谷靖郎,五十嵐竜行,三波俊郎:九十九里浜全域における地盤沈下を考慮した沿岸漂砂量分布の算定,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_775-I_780,2016.

12)

大谷靖郎,宇多高明,大木康弘,五十嵐竜行,古池 鋼:地盤沈下を考慮した九十九里浜全域の長期海浜変形予測,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_781-I_786,2016.

13)

藤井政人,伊藤一十三,鈴木建也,宇多高明,五十嵐竜行,五味久昭,立石賢吾,繁原俊弘:西湘海岸沖海底谷周辺でのNMB観測データの解析,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_793-I_798,2016.

14)

石川仁憲,宇多高明,佐藤雅史,水野良幸,宮原志帆,芹沢真澄:静岡清水海岸におけるsand bodyの移動現象の再現と海岸保全,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_805-I_810,2016.

15)

宇多高明,石川仁憲,佐藤雅史,水野良幸,宮原志帆,芹沢真澄:動的平衡海浜での突堤による沿岸漂砂量低減効果の定量評価,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_811-I_816,2016.

16)

佐藤純一郎,稲葉浩正,内山賀津高,宇多高明,石川仁憲,芹沢真澄,宮原志帆:相良須々木海岸の海浜変形と養浜による砂浜創生,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.72,No.2,pp.I_817-I_822,2016.
 

〔諸論文〕

1)

宇多高明,大木康弘,伊達文美:茨城県涸沼広浦での養浜による湖浜の回復,霞ヶ浦研究会報,第18号,pp.23-30,2015・2016.

 

〔水工学論文集〕

1)

石野 巧,鈴木 悟,岡本光永,宇多高明,石川仁憲,田中博通,居波智也:セットバック型放水路の排水機能の確認実験,土木学会論文集B1(水工学),Vol.73,No.4,I_991-I_996,2017.

 

〔土木技術資料〕

1)

宇多高明,芹沢真澄,宮原志帆:閉じた漂砂系の中で離岸堤を設置する場合の施工順序による地形変化の違い,土木技術資料,Vol.58-10,pp.52-55,2016.

2)

宇多高明:沖縄本島中部漢那湾に流入する漢那福地川の河口閉塞,土木技術資料,Vol.58-12,pp.50-53,2016.



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