平成25年度下期における「なぎさ総研」の研究成果
   

 寒い冬が過ぎて桜が咲き、また春が来ました。この間、今までどおり種々の取りまとめ作業を行いました。2013年10月から2014年3月までの下半期に発表した論文のリストは次のようです。地形が1件、土木技術資料が2件、著作が1件、海岸工学論文集が12件、水工学論文集が1件、沿岸域学会誌が2件、諸論文が8件の合計27件(うち英文が3件)でした。とくに英文著作はfreeでdownloadできます(下のhomepage参照)。
http://www.intechopen.com/books/computational-and-numerical-simulations/development-of-sand-spits-and-cuspate-forelands-with-rhythmic-shapes-and-their-deformation-by-effect#article-front

 一方、津波災害報告については別途ホームぺージに公開してきましたが、最近までに津波と神社の関係について新たに11件の報告を公開しました。その内訳は、宮城県で5箇所、福島県で6箇所の神社です。これらについては従前どおりhttp://pwrc-nagisa.jpで内容を読めます。

   

(宮城県)

(1)

津波災害を免れた仙台市若林区の浪分神社

(2)

丸山の中腹に祭られた塩竃神社から見下ろす東松島市の被災地

(3)

わずかに津波災害を免れた宮城県宮戸島月浜地区の五十鈴神社

(4)

津波災害を免れた宮城県宮戸島堂ノ上地区の鹿嶋神社

(5)

津波により流失した宮城県宮戸島大浜地区の八幡神社

(福島県)

(1)

津波被害を免れた福島県広野町の鹿嶋神社と松本稲荷

(2)

津波により全滅した磯部の集落と津波被害を免れた寄木・稲荷神社の対比

(3)

大津波により流失した福島県八沢干拓地総鎮守の山田神社

(4)

福島県相馬郡新地町の観音様

(5)

福島県新地町磯山付近における震災後の現地状況調査

(6)

津波被害を免れた福島県相馬市の熊野神社

 

[地形]

1)

宇多高明,芹沢真澄,三波俊郎,宮原志帆(2013): 水深と海底勾配が異なる海底地形条件下での砂嘴伸長の数値計算, 地形, Vol.34, pp.245-267.

 

[土木技術資料]

1)

宇多高明(2013):ツバル国フォンガファレ島西岸の海岸保全に関する考察,土木技術資料,Vol.55-11,pp.55-58.

2)

宇多高明,細川順一,石川仁憲(2014):粗粒材養浜により蘇った砂浜:茅ヶ崎中海岸の例,土木技術資料,Vol.56-2,pp.56-59.

 

[著作]

1)

Uda, T., M. Serizawa and S. Miyahara. 2014. Development of Sand Spits and Cuspate Forelands with Rhythmic Shapes and Their Deformation by Effects of Construction of Coastal Structures (Chap. 19), pp. 419-450, in 'Computational and Numerical Simulations' Awrejcewicz, L. ed., INTEC.
http://www.intechopen.com/books/computational-and-numerical-simulations/development-of-sand-spits-and-cuspate-forelands-with-rhythmic-shapes-and-their-deformation-by-effect#article-front

 

[海岸工学論文集]

1)

遠藤将利,小林昭男,宇多高明,芹沢真澄(2013):セルオートマトン法を用いた3次元海浜変形予測モデルの現地海岸への適用,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.69,No.2,p.I_526-I_530.

2)

宇多高明,野志保仁,熊田貴之,水垣 浩,宇野晃一(2013):九十九里浜北部(飯岡漁港〜片貝漁港)の地形変化の再現と長期予測,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol.69,No.2,p.I_531-I_535.

3)

宇多高明,佐藤愼司,野口賢二,柴ア 誠,熊田貴之(2013):水理模型実験によるクレスト型人工リーフの改良検討,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.69,No.2, p.I_596-I_600.

4)

三波俊郎,宇多高明,石川仁憲,大井戸志朗,遠藤和正,佐藤純一郎(2013):天竜川河口右岸の浜松五島海岸で進む集中的な侵食の実態,土木学会論文集B2(海 岸工学),Vol.69,No.2,p.I_646-I_650.

5)

宇多高明,芹沢真澄,宮原志帆(2013):BGモデルによる湾口砂州形成の数値計算,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.69,No.2,p.I_661-I_665.

6)

宇多高明,三波俊郎,石川仁憲,伊藤祐介,白石慎重,佐藤純一郎(2013):御前崎海岸の海浜変形に及ぼす地殻変動の影響,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.69,No.2,p.I_666-I_670.

7)

小林昭男,宇多高明,遠藤将利,増田康太(2013):涸沼親沢鼻の近年の変形と東北地方太平洋沖地震時の地盤沈下の影響,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.69, No.2,p.I_701-I_705.

8)

宇多高明,熊田貴之,野志保仁,荒芝良彰(2013):茨城県鉾田海岸の季節的海浜地形変動と潜突堤の効果検討,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.69,No.2,p.I_706-I_710.

9)

和泉恵之,伊藤一十三,武笠裕美,宇多高明,酒井和也,石川仁憲(2013):二宮海岸における粗粒材養浜の現地実験,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.69,No.2,p.I_711-I_715.

10)

本島真也,小林昭男,宇多高明,遠藤将利(2013):大洗磯浜海岸における花崗岩礫の追跡調査,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.69,No.2,p.I_721-I_725.

11)

宇多高明,星上幸良,酒井和也,野志保仁(2013):岩手県陸前高田市の高田松原の砂浜再生計画の検討,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.69,No.2,p.I_731-I_735.

12)

宇多高明,大中 晋,芹沢真澄,泉 正寿,三波俊郎,宮原志帆(2013):Tuvalu Fongafale島西岸における礫養浜計画の検討,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.69,No.2,p.I_736-I_740.

 

[水工学論文集]

1)

宇多高明,高橋伸一,中村和也,三波俊郎,宮原志帆,酒井和也(2014):風波と地震時の地盤沈下による涸沼広浦砂州の変形とその復元,土木学会論文集B1(水工学),Vol.70,No.4,I_1189-I_1194.

 

[沿岸域学会誌]

1)

時岡雅樹,板倉智博,宇多高明,星上幸良,小澤宏樹,野志保仁(2013):福井県水島における突堤延伸に伴う砂堆積域の広がりと前浜安定化策の検討,沿岸域学会誌,Vol.26,No.3,pp.53-66.

2)

清野聡子,宇多高明,近藤健雄,水垣 浩,宇野晃一(2013):千葉県一宮海岸における保全,利用の摩擦と合意形成,沿岸域学会誌,Vol.26,No.3,pp.79-91.

 

[諸論文]

1)

宇多高明,酒井和也(2012):東日本大震災時の地盤沈下に伴う涸沼の湖岸変化,霞ヶ浦研究会報,15号,pp.1-6.

2)

Uda, T., Ishikawa, T., Hosokawa, J., San-nami, T., Maruyama, S. and Serizawa, M. (2013): Expected fluvial sand supply from a river for reforming a river mouth delta-an example of the Sagami River, Proc. Advances in River Sediment Research, pp. 2141-2149.

3)

Uda, T. and Kazuya, S. (2013): Survival of Shrines from the 2011 Great Tsunami, Proc. Jour. Disaster Res., Vol. 8, No.sp,2013, pp. 826-834.

4)

芹沢真澄,宇多高明,宮原志帆(2014):海岸実務者のための海浜変形予測モデル,第24回海洋工学シンポジウム,日本海洋工学会,日本船舶海洋工学会,OES24-001,pp.1-8.

5)

星上幸良,宇多高明(2014):侵食対策立案プロセス上の課題とその解決策,第24回海洋工学シンポジウム,日本海洋工学会,日本船舶海洋工学会, OES24-003,pp.1-5.

6)

小林昭男,宇多高明(2014):過剰な土地利用を期待するがために起きた砂浜の消失,第24回海洋工学シンポジウム,日本海洋工学会,日本船舶海洋工学会,OES24-015,pp.1-58.

7)

宇多高明,野志保仁(2014):実海洋の侵食調査での衛星画像とGPSを用いた現地踏査の有効性,第24回海洋工学シンポジウム,日本海洋工学会,日本船 舶海洋工学会,OES24-045,pp.1-8.

8)

塩入 同,近藤健雄,宇多高明(2014):海岸域の一体的管理の実現に向けて,第24回海洋工学シンポジウム,日本海洋工学会,日本船舶海洋工学会, OES24-053,pp.1-5.



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