平成18年度下期における「なぎさ総研」の研究成果

 

 「なぎさ総研」では、今期も積極的な研究活動を進めるとともに各地の現場を歩き回り、多くの人々との議論を進めてきました。また、多くの問題について技術レポートを作成し、少しでも現場の役に立つよう努力してきました。

  2006年10月から2007年3月までに発表した論文のリストは次のようです。いずれも多くの人々との共同の成果としてまとめられています。個々の論文の詳細は省略しますが、これらが何らかの形で皆様のご参考になれば幸いです。

  一方、昨今の財団を取り巻く厳しい状況に対処するため、筆者らが開発を進めてきた海浜変形予測モデルについてプログラム著作権を申請し、認められました。個々のプログラム著作権は次のようです。

 

〔プログラム著作権〕
1)
P第9010号-1 粒度組成変化を考慮した等深線変化モデル
2)
P第9035号-1 海浜変形予測モデル(海浜縦断形の安定化機構を組み込んだ等深線変化モデル)
3)
P第9036号-1 海浜変形予測モデル(Bagnold概念に基づく海浜変形予測モデル)
4)
P第9037号-1 海浜変形予測モデル(Bagnold概念に基づく混合粒径海浜の変化予測モデル)
   
 また、筆者は2007年4月1日から日本大学客員教授(理工学部海洋建築工学科)を兼務することになりました。
   

〔海岸工学論文集〕

1)

福濱方哉・山本幸次・宇多高明・芹沢真澄・石川仁憲(2006):混合粒径砂を用いた大型水路実験による縦断形変化の再現と予測,海岸工学論文集,第53巻,pp. 446-450.

2)

芹沢真澄・宇多高明・熊田貴之・三波俊郎・古池 鋼・石川仁憲・野志保仁(2006):Bagnold概念に基づく混合粒径海浜の変化予測モデル,海岸工学論文集,第53巻,pp. 626-630.

3)

安本善征・宇多高明・松原雄平(2006):鳥取沿岸の侵食実態と総合的な土砂管理の検討−千代川右岸流砂系の例−,海岸工学論文集,第53巻,pp. 641-645.

4)

宇多高明・木下幸夫・山野 巧・吉岡 敦・三波俊郎・壱岐信二・石川仁憲(2006):長期深浅測量データに基づく湘南海岸の海浜変形の実態分析,海岸工学論文集,第53巻,pp. 651-655.

5)

宇多高明・石井 隆・杉山喜一郎・西谷 誠・荻原 智・芹沢真澄・石川仁憲(2006):動的平衡海浜に建設されたヘッドランド群の漂砂制御効果の定量的評価,海岸工学論文集,第53巻,pp. 661-665.

6)

宇多高明・石井 隆・内田光一・甲賀 肇・影山安秀・古池 鋼・石川仁憲(2006):遠州灘海岸における長期的海浜変形予測と養浜の効果検討,海岸工学論文集,第53巻,pp. 666-670.

7)

木村 泉・佐田明義・宇多高明・高橋 功・熊田貴之・大木康弘(2006):地形・粒径変化予測モデルによるヘッドランドの漂砂制御効果の定量評価,海岸工学論文集,第53巻,pp. 676-680.

8)

石井秀雄・中村友和・宇多高明・高橋 功・大木康弘・熊田貴之(2006):粗粒材養浜による砂浜の安定化に関する現地実験,第53巻,海岸工学論文集,pp. 681-685.

9)

宇多高明・三波俊郎・石川仁憲(2006):海岸の急速な人工化を防ぐ上で必要な災害復旧制度の改良,海岸工学論文集,第53巻,pp. 1321-1325.

   

〔水工学論文集〕

1)

宇多高明・片山靖浩・森 伸生・高橋 功・古池 鋼・芹沢真澄(2007):河口砂州高を低減させるための人工リーフを用いた河口処理法の検討, 水工学論文集, 第51巻, pp.619-624.

2)

宇多高明・木暮陽一・平野一彦・大内香織・三波俊郎・熊田貴之(2007):霞ヶ浦浮島地区における湖浜再生に関する検討, 水工学論文集, 第51巻, pp.1325-1330.

3)

宇多高明・見澤正勝・古川秀一・今村史子・城野裕介(2007):湖岸植生帯の再生手法に関する検討, 水工学論文集, 第51巻, pp.1451-1456.

   
〔雑誌河川〕
1)
宇多高明(2006):海岸保全の変遷と今後の課題,河川,No. 723, pp. 15-19.
   
〔雑誌海岸〕
1)
宇多高明(2006):限りある海岸の砂とどう付き合うか?, 海岸, Vol. 46, No. 1, pp.35-38.
 

〔諸論文〕

1)

宇多高明(2006):霞ヶ浦湖岸の踏査巡検録, 霞ヶ浦研究, 第16巻, pp. 53-57.

2)

芹沢真澄・宇多高明・三波俊郎・古池 鋼(2006):Bagnold概念に基づく海浜変形モデル, 土木学会論文集B, Vol. 62, No.4, pp.330-347.

3)

Uda, T. (2007): Beach Erosion Arising from Artificial Land Modification, Jour. Disaster Res., Vol. 2, No. 1, pp. 29-36.

4)

宇多高明・小暮陽一・平野一彦・大内香織(2006):空中写真と現地写真を用いた過去の霞ヶ浦湖岸状況の復元, 霞ヶ浦研究会報, 第10号, pp.1-14.

〔取得特許〕

1)

クレスト型人工リーフ        出願日H16.3.17, 登録日H18.11.10, 特許第3876997号


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