大きな沈下が予想される軟弱地盤上に、建設コストの縮減を図りながら道路を安全に建設するノウハウを提供します |
全国的な幹線道路ネットワークを構成する高規格幹線道路、お よび、それを補完する地域高規格道路においては、以下のいず れかの機能を有することが求められています。
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路面段差が問題となる道路・水路BOXへの対応 ・非着底の深層混合処理工法+浅層混合処理によって、BOXの沈下を許容値以下に制御 ・BOX周辺の沈下差を考慮して、段差緩和区間の改良体長さを設定 |
当初計画 | 見直し後 |
コスト比率:1.00 | コスト比率:0.29 (縮減率71%) |
(当初計画) 杭基礎 |
(見直し例1) 杭+軽量盛土+補強土壁 |
(見直し例2) 複合地盤基礎 |
橋台基礎として一般的に適用され、杭で橋台の安定を確保 | 橋台背面を軽量化して橋台への土圧を軽減し、杭本数を減少させて安定を確保 | 杭頭付近の軟弱層を地盤改良し、地盤反力の確保・せん断抵抗力のアップにより、橋台の安定を確保 |
コスト比率:1.00 | コスト比率:0.63 (縮減率37%) |
コスト比率:0.45 (縮減率55%) |
地盤改良の目的は、軟弱粘性土地盤の安定・沈下問題が主であったが、最近は砂地盤の液状化も大きな問題となっている。ここでは、盛土の沈下や周辺地盤の沈下を大幅に軽減し、さらに拘束効果により液状化を軽減する「フローティング型 壁式地盤改良工法」について紹介する。 |
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1. 特徴 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
〇 | 改良壁とそれに囲まれた地盤が一体的に沈下するため、沈下対象層が壁部下端より下部のより硬い層となることや壁側部の周面摩擦力により沈下対象層への載荷荷重が減少することから、杭式地盤改良に比較して沈下量が大幅に減少する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
〇 | 壁部を盛土横断方向に設置するので地下水の流れを阻害せず、 更に改良壁間が拘束されるため耐震性が高い。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2. 沈下低減効果(佐賀国道事務所:大川佐賀道路軟弱地盤対策技術基準検討委員会資料より) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・ | 盛土高さH=8m(無対策では盛土天端沈下量が340cm発生する地盤)で、沈下量は90cm程度と30%程度と大幅に減少 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・ | 周辺地盤(法尻2m離れで70cm発生する地盤)の沈下量は、わずかに3cmに激減 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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