(財)土木研究センターなぎさ総研からの新刊書のお知らせ


Takaaki Uda: JAPAN’S BEACH EROSION
           Reality and Future Measures

 筆者は、2003年に山海堂から「海岸侵食の実態と解決策」を出版しました。その中で、

深刻化する海岸侵食の典型的事例を侵食パターン別に分類して紹介

海浜変形の実用的予測モデルの計算方法と具体的計算例を紹介

技術的問題はもちろん制度的問題に対する具体的対応策を提示

を行いましたが、ここ数年をかけてこの本を英訳した上加筆しました。筆者自身が英訳したため英文には拙い部分がありますが、ようやく完成しました。
 

日本語版の「はじめに」では、

 わが国では海岸侵食が深刻化し、昔からあった白砂青松の海浜が急速に失われつつある。また、昔懐かしい海岸を久しぶりに訪ねて見ると、砂浜がコンクリートで覆われて見る影もない、という海岸も無数にある。しかし普通の人が「なぜこうなったのだろう?」と思っても、その正確な理由を誰に聞いてよいかわからず、海岸管理者に聞いても、なかなか満足のいく回答を得ることが難しいように思える。確かに、科学的に見れば海岸侵食は複雑で、難しい問題の部類に属するかもしれない。しかし、海岸は言うまでもなく国民共有の財産であり、それがどうしてこのようになったか、について誰もが知る権利を有するはずである。このように侵食が進みつつある海岸は決して一部地域に限られるものではなく、全国各地に数多くある。これらを考えると、海岸侵食の問題は、単に一部技術者の問題ではなく、国民全体にとっても正面から見据えなければならない問題であろう。
と述べたところですが、英文版では、「あとがき」に書いたように次の思いがあります。
 

Almost all causes of the beach erosion in Japan are due to anthropogenic factors. The exact situation of the beach erosion has never been clear in literatures that are written in Japanese, or in English. Coastal engineers can and should learn from these results, otherwise the same situation and problems, which were induced by excessive coastal development without protection measures and due attention given to nearby coasts, will recur throughout the world.

 
英文版の出版社は以下の通りです。

World Scientific Publishing Co. Pte. Ltd.
http://www.worldscibooks.com/engineering/7332.html

 
※なお限定数のみ、著者割引価格にて当センターより販売いたします(在庫僅少)。
また日本語版についてはコピーサービスを行っています。
 
(財)土木研究センターなぎさ総合研究室

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