(一財)土木研究センター/刊行物/出版物抄録

グラウンドアンカー受圧板
設計・試験マニュアル

 新潟県中越地震の被害例でも明らかなように、災害の防除のために、安定性を強化しなければならない傾斜地や地すべり地域がわが国にはまだ沢山あります。グラウンドアンカーによる補強対策は優れた対策工法のひとつで、そのための必要なアンカーの設計施工の基準類も完備しています。しかしながら、アンカーの荷重を地表で受ける受圧板の設計法については、多くの受圧板が使用されている割には統一された基準がなく、その確立が待たれています。
 このような状況に鑑み、当センターは 中村浩之 東京農工大学大学院 教授 を委員長とする「グラウンドアンカー受圧板設計・試験マニュアル作成委員会」を設け、多くの関係者の協力を得ながら其の作成を急いでおりましたが、このたび、下記のような内容で完成し刊行することになりました。今後の受圧板の設計、グラウンドアンカー工法実施時の受圧板購入検討にぜひ本書を参考にして下さい。
 なお、本マニュアルの試験方法に基づく受圧板の試験は当センターでも実施出来ます。


発行 :

平成16年12月

体裁 :

A4判 83頁

価格 :

3,000(税、送料別)

 


目 次

1. 概論

1.1適用範囲

1.2受圧板の定義および種類

1.3用語

1.4記号

1.5受圧板に必要な性能

1.6設計上の荷重と反力

1.7受圧板の性能表示の方法

2. 鉄筋コンクリート製受圧板

2.1 RC受圧板の定義

2.2 RC受圧板の設計方法

2.2.1一般事項

2.2.2部材断面の設計

2.3許容応力度

2.4かぶり

3. プレストレストコンクリート製受圧板

3.1PC受圧板の定義

3.2設計方法

3.3安全係数および限界値

3.4かぶり

4. 鉄製受圧板

4.1鉄製受圧板の定義

4.2設計

4.2.1設計方針

4.2.2許容応力度

4.2.3設計板厚

4.2.4最小板厚

4.2.5設計方法

4.3防食

4.3.1防食設計

4.3.2腐食しろ

4.3.3防食工

4.3.4特殊環境での防食法

5. アルミ合金製受圧板

5.1アルミ合金製受圧板の定義

5.2設計

5.2.1設計方針

5.2.2材料定数

5.2.3許容応力度

5.2.4最小板厚

5.2.5設計方法

5.3防食

5.3.1防食設計

5.3.2異種金属接触腐食対策

6. グラウンドアンカー受圧板の性能試験法

6.1試験の目的

6.2試験の適用範囲

6.3試験装置

6.4支承

6.5載荷の方法

6.6試験の判定基準


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