(一財)土木研究センター/刊行物/出版物抄録

ジオテキスタイルを用いた軟弱路床上舗装の設計・施工マニュアル
―路床/路盤分離材としての利用―

 ジオテキスタイルの道路舗装分野への利用は欧米に比べて非常に少なく、その原因としてマニュアル等の整備が遅れていることが挙げられています。
 当センターは、平成8年度より5年間にわたって通商産業省より「道路・舗装分野におけるジオテキスタイルの耐久性評価手法に係る調査研究」の委託を受け、飯島尚博士(積水樹脂(株)専務執行取締役)を委員長とする「ジオシンセティックスの道路舗装分野への利用技術研究会」を設けて、その用途を研究して参りました。このたび、その成果に基づき「ジオテキスタイルを用いた軟弱路床上舗装の設計施工マニュアル―路床/路盤分離材としての利用―」を発刊しました。
 この工法は、ジオテキスタイル(主に不織布)の分離材としての機能を利用して、軟弱な路床上に敷くことにより、施工時や供用開始後に路盤へ軟弱な路床土が侵入してくるのを防いで路盤の品質を維持し、軟弱路床を他の材料で置換えることなく必要な支持力を確保するもので、コスト縮減が可能な軟弱路床対策工法としてその活用が大いに期待されています。ぜひ本書をご一読下さいまして、日ごろの業務にご活用くださることを希望いたします。


発 行 :

平成13年11月

体 裁 :

A5判 131頁

価 格 :

3,000円 (消費税、送料共別)


目 次

第1章 総説

1.1

目的と適用

1.2

本工法の特徴

1.3

ジオテキスタイル

第2章 構造設計

2.1

概説

2.2

舗装の構成と役割

2.3

構造設計の考え方

2.4

舗装計画交通量

2.5

路床

2.6

舗装の構造設計

第3章 材料

3.1

概脱

3.2

使用されるジオテキスタイル製品の種額と特性

3.3

ジオテキスタイルの選定

3.4

舗装構成材料

第4章 施工

4.1

概説

4.2

施工の手順

4.3

路盤の施工

4.4

その他の留意点

第5章 管理と検査

5.1

概説

5.2

管理の考え方

5.3

基準試験

5.4

出来形管理

5.5

品質管理

5.6

検査

5.7

合格判定値

5.8

工事結果の記録、保存

第6章 維持管理

6.1

概説

6.2

維持管理の手順

6.3

維持管理の調査と評価

6.4

地下埋設物の工事などに伴うジオテキスタイルの再敷設

6.5

打換え工法時のジオテキスタイル

6.6

ジオテキスタイルの廃棄処分に関する留意点

<参考文献>


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